121.60

DSC_1288

”多聞言葉”シリーズ(探喫8‐48)

時流

「流れに掉さす」という言葉がある。「機会をつかんで、“時流”に乗る」という意味である。

ご存じだろうか?この言葉の意味についてアンケート調査をしたら、6割がたの人が逆の意味(「時流に逆らう」)だと思っていたそうだ・・・。ついでに言うと、「役不足」とは

「力量に比べて、役目が不相応に軽いこと」をいい、「力不足」ではない・・・。

さて、話題をテーマに移そう。

“時流”とは、「時代の流れ。風潮、傾向」といった意味であるが、時代を形成する価値観がその流れをつくっているといえよう。

「生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは変化に最もよく適応したものである」(ダーウィン)という言葉があるように、確かに“時流”を捉えたビジネス展開をしている企業の快進撃には目を見張るものがある。

最近、新たな成長戦略を描けず、現状維持あるいは衰退していく企業が多いと聞く。

さらに社会的問題としては、『大廃業時代の足音~中小「後継未定」127万社!』(日経10月6日付)の記事が象徴するように、経営者の世代交代という事業承継の問題がある。

世代交代を済ませて、第二創業を託された新経営者から受ける相談に、「新たな成長戦略をどう構築したらいいのだろうか?」というのがある。そのときに思考すべき大きな課題の一つは、まさに“時流”であろう。

① 先ずは、世の中あるいは業界の“時流”を見極めること。

いつの時代にも、先駆的な役割を担う勢力がある。また、この世に逆境が生じたときにはそれに抵抗する勢力(イノベーター)が生まれ、新たな環境をつくっていき、時代は動いていく。その“時流”を、どう見極め、捉えるかである。

② 次に、“時流”に乗るための戦略を持つこと。

ここでいう戦略とは、時流を見極め、それを活かすためのオリジナルな思考であり、それを実行に移すためのシナリオだと考えていい。

以上の二点から、ビジネスチャンスを捉え、ビズネスモデル(儲かる仕組み)を再構築していくと、自ずと新たな成長性が浮き彫りになってくるはずだ。

“時流”の根底には、社会問題の本質があるような気がする。例えば、少子高齢化人口減少が進む日本では、付加価値の高い仕事のスタイルを身につけていく必要がある・・・。

そこが一つの“時流”になっていくのであろうと考える。

(H29.12.18)

120.80

TREINbarは、新地から北新地の新日本新地東駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(地方交通線)。2015年(平成27年)に全通2周年を記念して店主車掌が独断で決定した「こだま」の愛称がある。2018年1月末をもって全線が廃止される予定となっている(新地営業法に基づく廃止届に記載された廃止日は2018年1月27日)。

‎北新地駅・乗り入れの · 燕220px-Hankyu_Kasuganomichi_Station_and_Tsubame

北新地線廃線0127こだま

こだま廃線の決定は超過疎路線で致し方なく5000㎜

に及ぶ北新地-新地間の風光明媚とこだま車両を

惜しむてっちゃんで廃線当日まで乗車率100%を

超える事でせう。     提督

最終運転日平成30年1月27日お問い合わせは車掌 國井信男

北區曽根崎新地1-7-6新日本新地ビル東館2階(こだま)

120.80

aratanaru創造

”多聞言葉”シリーズ(探喫8‐46)

強運

「祝!J1初昇格V・ファーレン長崎」

クラブ創設以来鳴かず飛ばず、経営難が囁かれていたV・ファーレン長崎が、初のJ1昇格を決めたことで、地元長崎は盛り上がっている。

「奇跡の大躍進」の背景に、新社長就任があることは疑う余地はないと思う。新社長とは、ご存知、ジャパネットたかた創業者である髙田明氏(69)である。「いったいどんなマジックをつかったのか?」とマスコミが騒いでいるが、 一言でいうと“強運”の持ち主なのだと思う。

長崎にはもう一つ奇跡の大躍進をしている話題がある。創業以来ずっと赤字を続けていたハウステンボス(HTB)だ・・・。18年間、一度も黒字を出したことがなかった企業が、HISの創業者である澤田秀雄氏(66)が社長就任した途端一年で黒字化・・・、さらに躍進を続けている。

澤田氏には、3年ほど前にお会いし、講演も聞いたことがある。また、氏自身の著書で『運をつかむ技術』という本が出ているように、運を大事にする生き方をしているし、氏自身極めて“強運”の持ち主だ。とに角、思考が前向きで、ポジティブ。また、一旦決めたことは、徹底してやり抜く行動力がある。

話を髙田氏に戻そう。実は先月の半ばに、懇意にしている某社長の紹介で、髙田氏とはお会いしたばかりである。目的は、多聞会来年度・新春セミナーの講師依頼のためである。(講演のテーマは、「夢持ち続け日々精進」)

V・ファーレンの試合開始前の短い時間であったが、あの人懐こい笑顔を絶やさず、紹介者の顔を立てながらの応対には、人を引きつける魅力があり、初対面と思えないような親近感を持たせてくれる。「さすが!」の一言である。

その後、試合場まで降りていき、選手らはじめ関係者と談笑していたのが目に入り、自ら現場へ足を運び、人任せにしない所が、他から信頼を得られ、運を引き寄せる力になっているのだろうと感じた。「他は是れ吾にあらず!(わしがやらねばだれがやる)」(「道元」松永泰道著)を思い出した。

「人間は価値ある目的を持ったその時から、その人の人生のあらゆる出逢いが価値あるものになっていくのである」という言葉があるように、願望や志そして夢を持つことが“強運”を引き寄せる第一歩のような気がする。

小生は、「① 明確な目的意識を持つこと、② 強烈な熱意と信念を培うこと、そして③ 揺るぎない行動を起こすこと」をモットーとして、関係性思考を深化させていくことが“強運”を引き寄せるのだと考えている。(H29.11.27)

monami多聞会長崎 馬場 洋 氏寄稿

120.90

”多聞言葉”シリーズ(探喫8-45)

奉仕

多聞会の次年度・基本方針は、『時流を見極め、“貢献戦略”を鮮明にしよう』に決定した。

ここにいう時流とは、世の中のニーズであり、社会的課題である。そして、それらの本質を明確に捉え、どんな貢献ができるのか、しっかりと考えながら、行動する一年にしようという気構えである。

最初は、「貢献戦略」ではなく、「成長戦略」という風に考えたのであるが、何かインパクトが弱く、しっくりしないので考えていたら、ふっと浮かんだのが“奉仕”という言葉である。

「仕」も「事」も「つかえる」という意味があり、「仕えて、事えるのが仕事である」と教わったことがある。つまり、“奉仕”活動こそ仕事の本質だという意味である。その“奉仕”の精神を貢献という言葉に置き換えてみた。

成長を“奉仕”、すなわち貢献に置き換えてみると、視野がグッと広がったような気がする。つまり、“奉仕”という精神には次のような特徴があると思う。

一つに、問題意識の視界が広がること。

全体(=社会)と部分(=個人)という関係性思考で問題をみる意識が生まれる。つまり、「今、社会が抱えている問題とは何だろうか?」「その問題に対して、私たちIG会計グループはどのよう関り、貢献できるのであろうか?」という問題意識である。

人口減少、グローバル化、格差社会、世代交代等々の問題・・・、新聞を賑わす日常的な記事から、いろいろな“奉仕”のテーマが浮かび上がってきて、仕事が山ほど溢れてきそうな気がする。

次に、責任感が強まり、達成意欲が湧くこと。

人間は、自分との約束に対してはいい加減なところがあるが、他人に対してはそういう訳にはいかない。他己管理という言葉があるように、他人との約束に関しては「ちゃんとやらないと!」いう責任感が強まり、中途半端なことはしない・・・。

“奉仕”・・・、人様のために尽くそうという気持ちがあって努力をする。結果として自分の成長にも大いに役立っているのである。「仕事が人を育てる」というのも、そんなことなのだろうと思う。

最近、日経新聞が中小企業の事業承継問題を定期的に話題にしているが、問題意識をもって読んでいるうちに、創造的想像力が高まってきて、やるべきことがたくさん出てきて、嬉しい悲鳴である。

“奉仕”の心は、経営に必要な創造的想像力を養う大事な土壌だと考える。

(H29.11.20)

2013121315590000-150x150.jpg

2013121315590000-150×150.jpg