自分らしさ

ドラッカーは言う。「自分は何をしたらいいのか」ではなく、「自分を使って何をしたいか」を問うべきだと・・・。中田伸吾は言う。「自分は何をすべきか」ではなく、「自分は何をしてきたのか」を問うべきだと・・・。PドラッカーとS中田の名言の違いを見てみてみたい。言霊の中には共通点もあり深い地点にある意味を探ってみよう。

紙こよりの会では4月4日月曜日「桜を見る会」開催されます。場所は梅田センタービル地階青天井広場14:15からです。桜をテ-マに皆様で俳句をいそしみましょう。🌸

例 花曇り ビルに見ゆるは 墨絵かな 彩雲

画伯さん キャンパスに付く 花吹雪 鳳彩庵龍雲B

紀ノ川の 桃と桜の 咲き比べ 彩雲

”多聞言葉”シリーズ(探喫22‐11)

フィードバック分析

私たちは生きていく中で、様々な経験をする。

その経験を次の機会に生かすために必要な方法として、“フィードバック分析”がよく知られている。

その“フィードバック分析”について、ピーター・F・ドラッカーはその著作『プロフェッショナルの条件』の中で、次のように述べている。

「強みを知る方法は一つしかない。“フィードバック分析”である。何かをすると決めたならば、何を期待するかをただちに書きとめておく。9か月後、1年後に、その期待と実際の結果を照合する。私自身、これを50年続けている。そのたびに驚かされている。これを行うならば誰もが同じように驚かされる」と・・・。

IG会計グループでは、未来会計(=MAS監査)の実践を通して、自社の目標管理の徹底を行っている。そのプロセスである「仮説~実践~検証」において“フィードバック分析”の大切さは、身に染みてよく分かる。

“フィードバック分析”の効用としては、次のようなことがいえよう。

  • 「強み」への集中
  • 「強み」の培養
  • 知的傲慢の矯正
  • 成果の阻害要因を知る
  • 人への対し方を知る
  • できないことに気づく
  • できないことを捨てる

目標と実績の差異(ギャップ)の分析、つまり“フィードバック分析”によって、人や組織にとって何が強みであって何が不得手なのかを把握できる。そしてそこから、これから伸ばしていくものや補っていくものを把握し、改善・改革につなげていく。

これを継続的に行うことによって、成長し続けると同時に、成果をより大きなものとすることができるようになる。

“フィードバック分析”とは、究極のセルフマネジメントとにほかならない。着眼すべきは、自らの「強み」である。まさに、「汝自身を知れ」である。

IG会計グループでは、すべての企業経営者に未来会計の重要性を説き、経営計画の作成を勧めている。だが、その成果に対しては格差が生じている。その原因はどこにあるのだろうか?

いろいろ考えられるが、その一番の原因は“フィードバック分析”の良否にあると思う。

(R4.3.28)

”多聞言葉”シリーズ(探喫22‐09)

自分らしさ

自分の人生、誰もが“自分らしく”生きたいと願っているのではないだろうか?

そう問われると恐らく、誰もが「そうですね、“自分らしく”生きたいですね・・・」と答えるに違いない。

それにも関わらず、“自分らしさ”を損なった行為をしてしまう・・・。その原因は、虚栄心であったり、自己防衛本能であったりで、自己欺瞞的な態度に陥ってしまうからであろう。つまり、“自分らしさ”を損なってしまう大きな要因は自己欺瞞だといえよう。

自己欺瞞とは、自分の本心に嘘をついて、無理に自分を正当化する行為である。

欺瞞とは「あざむく」=嘘をつく・反するという意味であるが、それを自己に行うと、自己欺瞞になる。まさに、自滅行為そのものである。

自己欺瞞に陥った人の心理的な特徴として次のよう点が指摘されている。

  • 自覚がない
  • 弱い自分を認めたくない
  • 自分を認めてもらいたい(承認欲求)
  • 他人より自分が優位でないと気が済まない
  • 強迫観念が強い
  • 思い込みが激しい

自己欺瞞に陥る人には上記のような特徴が見られるのであるが、一番の特徴は「自覚がない」ことであろう。つまり、無自覚のまま、自己欺瞞に陥っていることが多い。

“自分らしさ”というが、どんな人でも、他人から見た自分と、自分自身の評価には大きな隔たりがあるということを知っていく必要があると思う。

自分が他人に対してどんな印象を与えているかを常に自省する必要があるが、同時に他人からどう思われているかを知ることも大事だ。だが、自分にとって耳障りが悪いことには素直になれないものだ。

そこで大切なことが、「有意義な人生を送りたければ、人生の師を持て!」という言葉である。どんなに耳障りが悪いことでも、真に尊敬するその人のいうことであれば素直に、謙虚になれるような人・・・。

技術や経験などの能力的な側面ではなく、自分の人生の尺度そのもの、価値観のレベルを高めてくれる師匠である。

小生が考える“自分らしさ”とは、自他非分離の統合の価値観をベースに、自分の強みを十分に活かせる生き方ができたときの自分であると考えたい。今年のテーマである「ハイブリット思考」とは、そんな“自分らしさ”の組合せから生まれると思う。

ps画伯名言集

小生「俺は人前に立って何かやるような人間じゃねえ」ってがはくにいったことがあって・・・そしたら、画伯『愛っていうのは何よりも与えることで絵画や音楽をやるってのは世界に愛を与えることだ』『だから誰かに見せて聴かせてやれ』って言ってたよ。だからいつの日か必ず中津駅のアポロンを復活させるのだ。

(R4.3.7)

【22.03.08】【会長談話】ウクライナ侵攻の無条件・即時撤退を

 中同協では、同友会の歴史と理念に照らして、今般のロシアのウクライナ侵攻により、多くの人命が失われ、世界平和が脅かされていることを鑑み、会長談話を出すこととなりました。本談話を発表するとともに在日ロシア連邦大使館と在日ウクライナ大使館に届けました。以下、全文。

ウクライナ侵攻の無条件・即時撤退を

ウクライナに対してロシアが軍事侵攻を行い、市民も含めた多くの命が失われています。決してあってはならない原発への攻撃もあり、核兵器使用さえ危惧されています。こうしたロシアの行為は国際紛争の平和的手段での解決、武力行使の禁止を定めた国連憲章に反するものであり、世界の平和と国際秩序を根本から揺るがすものです。即時の停戦とロシア軍のウクライナからの無条件・即時撤退を強く望むものです。

今回の軍事侵攻によってエネルギー価格や原材料などがさらに高騰することで、世界経済の減速とインフレの長期化も懸念されており、中小企業経営にも多大な影響が危惧されます。私たち同友会は、第二次世界大戦を通じて得た「中小企業は平和な社会でこそ繁栄できる」との教訓を踏まえ、「日本経済の自主的・平和的な繁栄をめざす」ことを三つの目的の一つに掲げています。改めて平和の大切さを心に深く刻みたいと思います。

ウクライナの危機は世界の平和、そして自由と民主主義の危機でもあります。それを守るために自らの尊厳をかけて戦っているウクライナの皆さんを心から応援するとともに、世界のすべての国々が連帯し、平和な社会が一刻も早く回復することを強く願うものです。

2022年3月8日
中小企業家同友会全国協議会
会長 広浜 泰久

022/03/04 【訃報】館長 熊谷榧 逝去のお知らせ
当館の創設者であり、館長の熊谷榧が2月24日、
92歳で逝去いたしました。

生前お世話になりました皆様に謹んでお知らせ
申し上げます。

http://kumagai-morikazu.jp/museum-news.pdf

母校の教壇に立つ中田伸吾先生

紙こよりの会理念 0.もっと楽しもう。

1.紙こより画家の活動をサポートし、芸術創造の一助となる事を使命といたします。

2.日本の芸術文化、歴史に誇りを持ち、諸外国との国境の垣根を越えて、芸術文化の交流から、平和な世界の実現に寄与する事を目指します。

3.会員と誠実に向き合い、尊厳を持って心通わせるその瞬間を大切にします。

”多聞言葉”シリーズ(探喫22‐13)

先見力

「先が読めない時代である」といわれるようになって久しい。

あらゆるものを取り巻く環境が複雑さを増し、将来予測が難しい状況にあることから、

「VUCA時代」と呼ばれている。

さらに、新型コロナウィルスの流行という想定外の出来事もあり、一層不安を募らせている感がある。「100年に一度のパンデミックだ」とも言われているようだが、いよいよ、『断絶の時代』が到来したのだろう。

ドラッカーがいう『断絶の時代』とは、連続性、連綿性のない飛躍としての時代変化を言う。そんな時代環境の中で未来への予兆を、的確に読み取るのは、それなりの“先見力”が要求される。

では、その“先見力”を磨き、高めるためにはどうしたらいいのだろうか。「苦しいときのドラッカー頼み」といこう。

ドラッカーの鋭い“先見力”は、次の6つの源泉にあるという。

  • マクロ(経済)とミクロ(経営)との両方に強いこと

言葉を変えていうと、全体と部分の関係性を見抜ける観察力があるかどうかであろう。

  • 歴史通であること

古今東西の歴史に対する該博な知識、教訓の読取りの甚深さがあること。

  • グローバル的な思考であること

グローバルとは、「地球的な、全世界的な広がり」「普遍性を持った」という意味である。

  • マルチ人間の特徴を存分に発揮すること

近視眼的ではなく、多角的な視野に立つことである。確かに、ドラッカーはジャーナリスト、投資銀行のエコノミスト、大学の教授など、多角的に闊歩している。

  • あくなき統合への執念があること

統合への執念のためには、狭い視野に捉われず、大局観を養う必要がある。

  • 流行の中に不易を見抜けること

移りゆくものの中に、移りゆかざるものを観ることであろう。

見えにくい未来を観るための“先見力”・・・。

過去の延長線上に未来がない乱世において、「分析予測型」の手法だけでは通用しないのである。未来を「洞察創造する」“先見力”が求められている。

ドラッカーはいう、「未来はすでに始まっている」と・・・。

中田は言う、「未来絵画はすでに始まっている」と・・・・。

(R4.4.4)