提督体重  117.0

“多聞言葉”シリーズ(キハ‐58)

浪費

 “浪費”といっても、時間の“浪費”・・・。

 仕事で成果を上げる人は、時間が制約要件であることを知っている。買ったり、蓄えたり、むろん貸し借りもできない。だが、「一般に人は時間を管理する用意ができていない」(ドラッカー)という。

 時間の“浪費”をなくすためには、時間をどう管理すればいいのだろうか?この点について、少し考えを整理しておきたい。

 ? 先ずは、汝の時間を知ること(時間の分析と仕事の分類)。

 自分の時間の使い方を記録し、仕事の分類ごとに集計をしてみる。時間の使い方の癖がみえてくるはずだ。

 ? 次に、成果を意識して、時間の使い方を点検すること。

 時間という資源はインプットで、アウトプットが成果。「何を仕事の成果とするか、そのために時間をどう配分するか、そして現状はどういう状況にあるのか」を点検すると、“浪費”の状況がみえてくる。

 ? さらに、体系的な時間の管理をすること(捨てる、任せる)

 そのためには、*非生産的な活動をみつけ、廃棄する(非効率、惰性、無意味、劣後順位)、*他の人間でもやれる仕事は何か、*自らが時間泥棒になっていないか、などを考える。

 ? 時間の塊をつくり、守ること。

 成果をあげるのは自由に使える時間を大きくまとめる必要がある。細切れの時間をたくさん集めても無意味、連続した時間の塊(できれば2時間以上)を幾つつくれるかが大切である。(例えば、早朝の2時間、午前・午後で2時間、帰宅後寝るまで2時間など・・・)。そして、優先順位の高いことへ使い、その塊を不用意に壊さないことだ。

 YGグループでは、時間管理については一定のルールに基づいて実施している(YG式目標管理システム)。

 それは、「時間こそが真に普遍的な制約条件であり、時間を管理できなければ、何も管理できない」(ドラッカー)という言葉に共感し、やり続けるなかで実感しているからである。

 そして、組織は協働行為の体系である。関わりあって仕事をしている以上、時間管理は一人ひとりで行うよりも、組織全体で取り組んだ方がはるかに効果的であるからである。

 卓越的な人材に成長するためにも、みんなで時間の“浪費”をなくそう。

(H25.11.11)

調査結果『提督体重』探偵事務所8

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116.7

 

各探偵の状況800写真撮影と分析、801本部待機、802神戸地区探査中、

803極秘潜入捜査中、853梅田地区探査中、855ワイン8依頼待ち、860神戸地区探査補助、

880画家として潜伏中、891休暇中、888某巨大病院探査中(資格看護師)、

本年度も大盛況のうちに閉幕

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感謝感激雨霰  墨字絵隊

題名『ダービー』副題『サラブレッドの夢』毎年生まれてくるサラブレッド4千数百頭のうちダービーに出走できるのは18頭だけ当にサラブレッドの夢ですね!左からNoritakeの文字が見える皿。まんなかの山高パン、ブレッド。そして炊きあがった釜は、夢。

よって『サラブレッドの夢』なんです。【龍鳳・彩雲作】

”多聞言葉”シリーズ(キハ‐56)考え抜く力

”多聞言葉”シリーズ(キハ‐56)

考え抜く力

自分の頭で“考え抜く力”、そんな思考力が求められている。

その背景には、パラダイムシフト(paradigm shift)がある。過去の成功体験であるハウツーが通用しない時代なのである。

経営の神様・ドラッカーが『断絶の時代(THE AGE OF DISCONTINUITY)』を著したのが、小生が学生の頃だから、もう40年以上も前(1969年)になるが、今まさに私たちは、その非連続性の中で生きている。

このドラッカーの卓越した先見性は、どこから生まれるのか?いつも不思議に思っていたが・・・。一言でいうと、“考え抜く力”であろう。

ドラッカーには数々の名言があるが、次の二つのフレーズは経営計画のつくり方にパラダイムチェンジに値する気づきを与えてくれた。

「未来を予測しようとすると罠にはまる」

「変化をマネジメントする最善の方法は、自ら変化をつくりだすことである」

過去のデータを分析して、予測するような計画をつくっても徒労に終わる。そうでなくて、すでに起きている変化とその影響を洞察し、自らの手で未来を創造するような計画をつくるべきだと・・・・・。これは、まさに“考え抜く力”が問われる、のである。

目指すべき到達点(ゴール)だって一つとは限らない。ゴールへのプロセスだっていろいろある。その一つひとつをどれだけ想定し、その正当性や可能性を“考え抜く”ことができるのか。

事業を成功させている人は、とに角、よく考える人が多い。ゴールへのパターンを何通りも、納得いくまで想い描く。自分の頭でしっかりと理解できない限り、妥協をしないのである。

孫正義さんの「事業計画は100パターンつくれ!」も有名だし、ディスカッションが始まったら深夜にも及ぶらしい。渡邉美樹さんは、ワタミを上場するときの事業計画は毎日の如くつくり直したという。以前に、流行語大賞になった「想定の範囲内」という言葉も強く印象に残っている。他にも、ハウステンボスを再建している澤田秀雄さんも、なかなかのしぶとい思考力をもった人だと思う。

大胆な決断と行動の裏には、強かでかつしなやかな思考力がある。やはり、“考え抜く力”が備わっている証拠だ。そして、衆知を集める術を心得ている。だからこそ、“考え抜く力”さらに強まるのであろう。

さらに加えていうと、“考え抜く力”をもっている人には、共感性の高い発信力がある。だから、“考え抜く”ために必要な材料もいっぱい集まってくる・・・・・。

(H25.10.21)