提督の体重113.5

”多聞言葉”シリーズ(クハ‐09)

卓越性

 “プラスα”の価値について考えたい。

 「卓越性とは、ずば抜けた凄さ、群を抜いて優れているという意味です。本日のテーマである“卓越性の追求”とは、最高の自分を求めて成長していくプロセスであり、自らの成長の源泉となるテーマなのです。その追求は、仕事の質を変えるだけでなく、人間そのものを変えるがゆえに、重大な意味があるのです・・・」

 『あるべき姿−現状=差』を自己成長の課題として捉え、『“その差”(問題)を埋めるために何を為すべきか』を徹底して考え抜いて目標化し、『その差(目標)を埋める戦いを日々実行し、検証する』・・・・・。

 まさに、『仮説〜実践〜検証』という経営サイクル、多聞会が行っている目標管理の要諦そのものである。

 その差を埋める日々の戦いで、大切な心構えとは何か?それが“プラスα”を求める姿勢ではないかと気づいたのである。

 例えば、こんなことでもいい・・・。今日一日、一生懸命頑張って、予定の仕事がすべて終わったとしよう。少し、時間があるから明日の分までやっておくか。これも“プラスα”である。

 依頼があったダイエットのための戦略データを作成し終わった。そのデータを使ってフルマラソンへの参加提案書をつくってみる。つまり、お客様の求めている以上のサービスを加える。これも“プラスα”のサービスの提供である。

 他にも、考えられる“プラスα”がたくさんある。「必ず昨日の自分を追い越そう」という気持ちをもって生きることは、やはり成長にとって大切なことであるし、そう思っていると思う。

 あるべき姿と現状との差を埋めるという考え方は、まさにそうであって、“プラスα”の非連続性(変化)である。

 “プラスα”の生き方って、余力を残さない、明日のためにセーブしないという「今日、

すべてを人生にグランドに投げ打て!(Leave everything on the field today!)」(ヴィンス・ロンバルディ)の生き方へ通ずる。

 このように考えると、“プラスα”の心構えで生きるということは凄いことだと思う。時間の充実度の差、貢献度の差、努力の差、自己のエネルギーの出し方の差、考え方の差など、様々な差が“プラスα”によって生まれてくる。

 あなたも“プラスα”の心構えで生きてみませんか・・・。
(H26.2.25)

提督の体重114.25停滞気味

”多聞言葉”シリーズ(クハ‐08)

 「夢や“志”を持つと、自分が思っている以上に人間は強くなれる!」

 最近改めて、「本当にそうだ!」と思う。だから、心に響くのである。

 “志”を持つと、なぜ人間は強くなれるのか?直面する問題への対処の姿勢が全然違うのである。

 “志”を持っていない人は、過去の自分に相談をしてしまうのである。「こんなとき、今までの自分はどんな対処をしてきたのだろうか?」 つまり、自分の過去の経験に相談し、「これは、無理だ!」と諦めて、結論づけてしまう。非連続な時代である、過去の経験が通用しない時代だから、なおさらそうなるのも仕方がない。

 “志”を持っている人は違う。今よりもずっと成長しているはずの未来の自己イメージがある。あるべき未来の自分に相談を投げかけるのである。未来の自分は知っている。その問題から逃げず、乗り越えてきたからこそ成長した自分があることを・・・。目標が現実的であるかどうかは、問題ではない。それを達成しようとしている手段が現実的であるかどうかが肝心なのである。

 それから更に、“志”を持つと人間は強くなれる理由がある。それは、然るべき人との出逢いである。「人生の目的や“志”を持つと、その人の人生にとって価値ある出逢いが始まる」というが、まったくその通りである。 “志”には、人を引き寄せる力があるのだろう。その“志”が高ければ高いほど、その力は強くなる。どんどん仲間が増えていくのである。

 さらにいうと、“志”を持つと時間の無駄がなくなる。志を持った、卓越した人物を思い浮かべてみて欲しい。時間に無駄がない、本当に時間を大事にしていることに気づかされるであろう。それに、朝のスタートが違ってくる。寝る前に、朝起きて何をなすべきか、決めているのである。それに、諸々の優先順位の決め方に一本筋が通るのでスケジュールの立て方から質が変わるのである。

 やはり、“志”を持つことが自己の成長にとって極めて大切なことであることに改めて気づかされる。

 「士」の「心」と書いて“志”である。そして、「士」とは「十」に「一」と書く。「武士に二言はなし」というが、“志”とは心を一つに定めるという意味である。そして、定め、決めた以上はぶれないことだ。

 “志”には、そんな意味が込められているのだから、“志”を持つと人間は強くなれるはずだ。どうせなら、自己を超越できるような“志”を描きたいとおもう。

(H26.2.17)