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“多聞言葉”シリーズ(探喫21‐15)

絵画組織8➡紙こよりの会

紙こよりの会は、中期ビジョン「Breakthrough10」(2020~2024年)にも掲げるように、次世代にバトンをタッチする時期にきている。伴走の期間を考慮するとそろそろであろう。次期会長総選挙を6月に控え絵画組織8と紙こよりの会は統合する。

創始者中田伸吾が代表のとき、パートナーシップ制の導入を決め、絵画組織8から独立することは考えず、お互いの強みを生かし合えるような組織をつくっていこうと決め、スタートしたのが、墨字絵隊の原点である。

約十年たった今、ダイバシティー(多様性)が叫ばれる中、多様性思考をベースにアートを展開してゆこうとする『パートナーシップ制』、そしてそれを支える紙こよりの会は、今日の組織運営にとって、逆に絵画組織8も吸収し統合する時期だと思う。

発表された紙こよりの会の理念は、広いア-トの世界を含み紙こより画にこだわらなくとも賛同者には入門していただける組織にして行きたいと思う。

これにより次回ギャリ-南蛮(10/12~10/17)より主催は紙こよりの会となります。

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“多聞言葉”シリーズ(探喫21‐16)

機会損失

“機会損失”(opportunity cost)とは、平たくいうと「儲け損ない」のことである。つまり、もっと多く儲けられるチャンスがあるのに、それに気づかずに失ってしまった利益のことである。

ある飲食店のオーナーの話・・・。コロナ禍で、お店への客足が鈍り、売上が激減したという。しょうがないと諦めていたが、ある日、ある事に気づいたという。それは何かというと、出前の注文が増えているという。

そこで、出前の受注体制に注力をそそぎ、様々な手を打ったら、業績が上向いてきて、そのうち来店客も戻りつつあると・・・。

ちょっとした変化に気づくのと、気づかないとで、“機会損失”は防げるものなんだと思った。

コロナ禍という異常事態の中だけでなく、意外と日常的に“機会損失”が生じていることがないだろうか・・・。

通常の場合、“機会損失”が生じるケースとして、次のようなことが指摘されている。

① 在庫切れ

② 店舗のオペレーションによるもの(クレジットカードが使えないなど)

③ 生産体制によるもの

④ 営業活動によるもの

⑤ 内部の連係ミス

⑥ 役割分担によるもの

なぜ、このようなケースが生じてしまうのであろうか?

一言でいうと、「売る側の怠慢」ということになるのだが、日常的な怠慢と革新的な怠慢がある。

まず、日常的な怠慢とは、“機会損失”防止のためのルーチン・ワークを怠ってしまったことによるものだ。やるべきことが明確なのにサボっている。いわゆる、気の緩みである。個人的なレベルなのか、組織全体の体質なのか、検討する必要があるだろう。

もう一つは、革新的な怠慢。それは、環境の変化に適応できなくなっているのに、従来の考え方、やり方を変えようとしない怠慢である。この対策には、イノベーションのリスクが生じる。それなりの覚悟が必要だろう。

あるセミナーで、こんな話があった。「“機会損失”とは、儲かるチャンスがあるも関わらず、損をしたってこと。だとすれば、対応次第では未来の利益がそこにあるということでもある」と。視点を変えると、そこには常にチャンスがある。

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”多聞言葉”シリーズ(探喫21‐20)

レスの時代

「コロナ後に世の中はどう変わっていくのだろうか?」ということを思考しているとき、出逢った本に『コロナ後に生き残る会社 食える会社 稼げる働き方』(遠藤功 著)がある。

その著書の中に、「コロナ・ショックは“レスの時代”の幕開けである」という面白い内容が記載されていたので紹介をしたい。

氏がいうには、コロナ・ショックは「福音(ふくいん)」だった・・・。なぜなら、結果として、「レス」という「新たな選択肢」を手に入れることができたからだという。

コロナによって私たちは行動自粛を余儀なくされ、否が応でもオンライン化やリモートワークを進めざるを得ない状況に追い込まれた。

しかし、それによって「ペーパーレス」「ハンコレス」はいうに及ばず、「通勤レス」「出張レス」「残業レス」「対面レス」「転勤レス」など、「レス」できるものが多いことに気づかされたのである。

「選択肢」が増えるということは、豊かになることである。同時に、これからは「複数の選択肢」を賢く使い分けていく時代になるということだ。だが、ここには一つの問題が出てくる。それは、賢く使い分けができる人とそうでない人の間に格差が生じるということだ。

著者はこの点について、次のように述べている。

「ポストコロナは、高度専門性を備え、市場価値のあるプロが大活躍する時代になる」と。つまり、上司の言うことを聞き、まじめに働くだけのサラリーマンは淘汰されるか、極めて低い賃金で働かざるを得なくなるということだ。

「スマートワーク」という言葉がある。どういう意味かというと、多様な働き方を採用し、生産性を上げ、効率的に働く「働き方」をいう。そして、それは「プロ」としてふさわしい新しい働き方である。

「スマートワーク」、つまりプロとしての「働き方」を身につけるには、次の二つの視点で「働き方」を見直す必要があるという。

  •  一つは、「生産性」をいかに高めるか。
  •  もう一つは、「創造性」をいかに高めるか。

つまり、ムダを省き「効率よく働く」ことと、ユニークな発想と斬新なアイデアで「価値あるものを生み出す」ことはトレードオフではないということだ。

“レスの時代”とは、不要なものを「レス」すると同時に、新たな価値を創出してこそ、真の意味での「プロの仕事」だと評価される時代だといえよう。

(R3.5.24)