天与の道

 

”多聞言葉”シリーズ(探喫22‐06)

天与の道

「自分には自分に与えられた道がある。“天与の尊い道”がある。どんな道か知らないが、他の人には歩めない。自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがえのないこの道」(松下幸之助)。

ここで言う“天与の道”とは、使命のことであろう。

つまるところは『此の道譲らじ』紙こより画に繫がっていくのである。

「人生100年時代」という言葉をよく耳にするが、織田信長が好んで謳ったという「人間五十年、下天のうちにくらぶれば夢幻のごとくなり」の時代からすると、人間の寿命は驚くほど延びている。

考えてみると、一昔前までは、小生もそうだったが、60歳まで一生懸命働いて、その後の余生(せいぜい10~15年)を、田舎で土に勤しみながらゆったりと自由気ままに自然の中で生きていきたいなどと、考えたりしたものだ。

だが、70代に近い今、「人生100年時代」だという。100歳まで30年・・・。余生というには勿体ないほどの時間がある。過去に価値観に縛られて過ごすわけにはいかない。

会社に定年があっても人生には定年などない。その人生をどう生きるか、再考してみる必要がありそうだ。

そのためには、松下幸之助さんがいうところの“天与の尊い道”、自分に与えられた、自分だけしか歩めない道とは何かについて考えることが大事だと思う。

つまり、ピーター・F・ドラッカーがいうところの「自らをマネジメントすること(self‐management)」が必要となる。次の5つの質問に答えてみよう。

  • 自分は何者なのか?
  • 自分は所を得ているか?
  • 果たすべき貢献とは何か?
  • 他との関係において担うべき責任とは何か?
  • 第二の人生とは何か?

“天与の道”とは、使命のことであると述べたが、上記の5つの質問にきちんと解答を出すことによって、自らをマネジメントするための目的・目標が明確になってくるのだと思う。

第二の人生とは、今までの経験とそれによって磨かれた自らの強みをいかに活かして、余生をいかに価値あるものにしていくかということである。

ドラッカーは言う。「自分は何をしたらいいのか」ではなく、「自分を使って何をしたいか」を問うべきだと・・・。中田伸吾は言う。「自分は何をすべきか」ではなく、「自分は何をしてきたのか」を問うべきだと・・・。

(R4.2.14)

紙こより画家 中田伸吾プロフィール

1952    兵庫県洲本市生まれ。この年は英エリザベス女王戴冠式が執り行われ5月28日にはエプソム競馬場でダ-ビ-を㊐明仁皇太子殿下(上皇)と共に観戦された。この時女王の持ち馬は2着だった。あれから70年本年はプラチナジュビリ-即位70年となりエプソム競馬場のダービー開催は6月4日です。

2014 国指定有形文化財『荒井家住宅』神戸に於いて初めての紙こより画実演会を開催。紙こより画『蓮華の子』収蔵。以降、2016から天台宗・鶴林寺(加古川)湊川神社(神戸)當麻寺(奈良)、桂尾山・勝福寺(神戸)、那須神社(神戸)で紙こより画の実演会を開催、奉納。

2017 紙こよりの会を発足「みんなで描く紙こよりの会」を福祉施設、小学校などで数多く実施して、活動していく。更に、一般社団法人大阪青年会議所主催で児童施設(大阪)に於いて『紙こよりで描く、みんなの笑顔』展開催。和紙50Ⅿ×1.5Ⅿに、約80名の児童が紙こよりで描きあげる。マチミラOSAKA2017で紙こより画を実演し、同青年会議所より社会人講師として表彰される。

2019 第5回『美の視点』東京に、紙こより画「蓮華の子」が、展示される。日本を代表する3名の美術評論家から紙こより画を推薦される。「現代人気美術作家年鑑」に日本画『紙こより画』部門を新設される。新時代Art Scene現代実力作家展(神奈川)に、紙こより画『蓮華の子』が展示され、実演も行った。またオランダの美術評論家ポ-ルフロ-ト氏から日本・オランダ文化芸術交流大賞を受賞する。「西山美術館ジャパニ-ズ・セレクション作品集」に紙こより画『蓮華』が掲載される。長谷川栄氏【美術評論家】に認められる。

2020 阪神淡路大震災1.17の集い(希望の灯り)25年目、神戸の会場において、遺族の方、関係者等で紙こより画『祈りの蓮の花1000本』7Ⅿ×1.5Ⅿを描き、展示する。

神戸市に「天に奏でる蓮華の子・千体」1.9Ⅿ×1Ⅿを寄贈。神戸市から感謝状。

和歌山県 無形民俗文化財 稚出「鬼の舞」壁画を描く。天に奏でる蓮華の子60cmかける45cm中田伸吾代表作150万円「現在人気美術作家年鑑」カラ-4分の1に掲載【一冊進呈】蓮の子と甲虫楽団48cmかける34cm鳳彩庵龍雲作50万円

尚作品の購入希望もしくは実物を見たい方は紙こよりの会創始者中田伸吾まで

〒574-0055 大阪府大東市新田本町8-18  携帯電話番号 090-9098-5557