“多聞言葉”シリーズ(探喫21‐10)
『チームワークで異次元の戦いをしよう』 今年度の紙こよりの会基本方針である。その内容について、考える日々が続いている。
多聞とは多くの人の言葉を聞いて参考にすることであるが、「衆智による知的情報を集めて紙こより画の存続と発展に貢献したい」という思いを込めて概念化した言葉である。
その基盤をなすのが、展示及び実演によって形成されるプラットフォーム(場)であり、その場を有意義に活用するために必要なスタイルとは何か・・・?それが、「チームワーク」ではないかと考えている。
そこで、「チームワーク」という言葉の意義等について、いろいろ調べて考えているうちに“集団IQ”(Group IQ)という言葉に出逢う。この“集団IQ”という言葉は、BBT大学(ビジネス・ブレークスルー大学、大前研一学長)において重視されているアプローチだという。
イギリスでは半世紀以上も前から、“集団IQ”に関心を持ち研究し、活用をしてきた歴史があるそうだが、ここではBBT大学の情報をもとに考えてみたい。
まず、「“集団IQ”とは何か?」であるが、「過去の知識を多く蓄積した個人の経験則に頼るのではなく、多様なキャリア、背景を持つ人材集団が、その知識・経験を自由闊達に討議することから生まれるアイデア、知恵」である。まさに、チームワークの産物だといえよう。
そして、「答えのない時代」に生きている私たちにとって、“集団IQ”は、前例のない課題の解決、未来を見通すための思考力を発揮しようとするとき、極めて有効な手段であると思う。
「答えがわかっていない問題」への対応、対処するとき、“集団IQ”を活用するチームアプローチは有効だと思うが、より効果を期待するのであれば、次の点に留意すべきであろう。
- 正しい課題に取り組む
- できるだけ異分野の人が集まり、チーム形成する
- チームメンバーには、当該分野の素人も加える
- 自分の頭で考える
- 失敗できる環境を創出する
“集団IQ”を有効活用するためのプラットフォームとして、ギャラリ-南蛮でチームワークを発揮できる環境をつくりたいと思う。
(R3.3.8)
速報—–早くも鬼が大笑いするような話ではあるが2022年度版美術の杜年鑑に紙こよりの会合作堂コラボ龍鳳氏と彩雲氏の合作作品が鮮烈デヴュ-する運びになりましたその作者名は鳳彩庵龍雲だ。「紙こより画部門」