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”多聞言葉”シリーズ(探喫09‐44)

画家は、知識としての絵画理論を蓄積し、パタ-ンとして登場する技術や技巧を増やしていくことで、時に無意識に、自分の過去のスタイルを踏襲することがあります。つまり、私たちは学んで来たことと個人として経験してきたことを統合した集大成としての作品を描きます。要するに、私は私であるしかなく、それが作品作りにおける個性を生み出します。

一方で、紙こより画での経験から、その真逆のアプロ-チ、つまり『私』が存在しない『無』の作画というのが可能なのだろうか。私の手が書いていることに違いはないのだけれど、それでいて私ではない絵。そうやって作品を作っても観るに堪えて、かつ、人の心の琴線に触れる作品が果たしてできるのだろうか?そんな風に考えたのです。

(R元.12.2紙こよりの会 龍鳳・彩雲)DSC_2170 (002)