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2011/ 1/12 21:02

”多聞言葉”シリーズ(探喫8‐24)

連携

 かつて、「自前主義を貫く!」いう考え方が流行った時期があったが、最近はあまり耳にしなくなった・・・。

 自社の資源と技術だけで何でもやろうとする考え方だ。自前主義には、その組織や人なりのこだわりがあって、いい面もたくさんあったのだろうと思われるが、環境への適応力(変化のスピード、競争の高度化や多様性など)を考えると、自前で何でも対応する時代は終わったのだろう。

 最近、よく言われるのは“連携”である。小生は、ネットワークと呼び、より幅広い関係性を模索している。

 “連携”とは、同じ目的を持つ者同士が協力し合って行動することである。外部の力も活用して、より効果的に、大きな成果を得ようとする考え方だ。資源のムダも省けるだろうし、大賛成だ。

 多聞会の行動指針の一つに、「個人の限界を組織の限界にしない。さらに、組織の限界を業界の限界にしない」というものがある。まさに、‟連携“して衆知を集めることの重要性を唱っているものだ。

 “連携”のいくつかの形態を考えてみよう。

 ① 一つは、同一地域における同業者や他業者との“連携”がある。互いの受注不足やバラツキ、人手不足を補い合うことができて、人材等の資源の効果的な活用ができるメリットが生じる。

 ② 次に、同一規模の同業者が、全国的な“連携”(ネットワーク)を構築し、統一イメージでネットワークのブランド化を図り、圧倒的な競争優位性をつくりだす考え方だ。一社では到底できない知名度を確立できる仕組みだと考える。

 ③ さらに、特殊技術など特別な強みを持った中小企業が、大企業と‟連携“するのも面白い。自社にないブランドや販売網などの強みを持っている大企業と“連携”すれば、全国的な展開が可能となり、事業規模の拡大や収益構造のレベルがあがる。

 いずれも、すでに効果が上がっている事例がたくさんあるので調べてみよう。

 “連携”の基本は、対等関係が保たれるかどうかであろう。そのためには、自らの強みをしっかりと認識し、常に磨き続ける努力が必要だ。それから、“連携”の成果は、関係性の良否で決まるといっても過言ではない。お互いがお互いの存在価値を認め合う考え方、価値観を共有できているかどうかである。

 つまり、企業の本質(目的や存在価値)を思考し、なぜ“連携”をするのかなどを確認合い、信頼の絆を構築することが肝要である。

(H29.7.11)