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2014/12/12 11:18

”多聞言葉”シリーズ(探喫‐41)

見切り

 創業して数年も経たないうちに廃業に追い込まれる企業が意外に多いのに驚く・・・。

 「“見切り”千両!」という言葉がある。相場世界での格言・・・。含み損状態にある株式などは、反転を期待して持ち続けるのではなく、手放して損切りをすべきだという教訓である。

 対戦でいうところの撤退の見極め、決断であろう。起業には将来を描く楽しさ、夢がある。だが、廃業の“見切り”となると、そう簡単ではない。元々、自分の意思で始めたことだし、それなりの勝算があったはず。失敗とは思いたくないし、利害関係者との調整や社員の生活、残される債務など・・・。苦しい中での後始末は、経験した本人でないと分からないものだと思う。

 すでに会長職にある経営者の方とお話をする機会があるが、「現役の当時を振り返ると、いろんな事業を手掛けたが、失敗ばかりだった。10に一つ成功できたかどうか・・・、だが、自慢じゃないが逃げ足だけは早かった」と。

 つまり、“見切り”の決断である。起業は思い付きでもできるが、廃業や撤退はそう簡単なものではない。しかし、失敗から学ぶことは貴重だという。チャレンジに失敗は付きもの、「廉恥を重んじ、元気を振るう!」(三綱領)という精神で、体験を次に活かすことである。

 “見切り”の哲学があるとすれば・・・。新規事業を始めるとき、成功のイメージを描くことは当然であるが、最悪の事態(撤退)を合わせて想定しておく必要があるという。そうなったときの“見切り”の条件を、前もって決めておくこと肝要だ。

 1 背負えるリスクを事前に計算しておくこと(例えば、損失は1億が限度)

 2 前もって期限を決めておくこと(3年で見通しが立たなければ撤退)

 3 できる限り他人に迷惑をかけないこと(迷惑の許容範囲を見極める) 

 4 未練を残さないこと(日頃から全力を尽くしておく)

 5 見栄やプライドに縛られないこと(自分の気持ちに正直であること)

 6 ソフトランディングできる状態をつくること(軟着陸)

 7 ケセラセラ(いい意味での開き直り)

 “見切り”の先輩から教えて頂いた知恵である。もちろん、起業した以上はやり抜く覚悟は当然!その上での臨機応変さ・・・。無常の世の中である・・・。

(H28.11.28)

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