龍鳳と彩雲

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“多聞言葉”シリーズ(探喫10‐19)

must

“must”という英語は、中学の時に習った単語(助動詞)である。

「・・・しなければならない」とか「・・・してはならない」といった義務・否定などの命令的な言葉として、その当時のインパクトの強さが、今なお、記憶に残っている。なぜ、その記憶を思い出したかというと、『実践するドラッカー(全5編)』の一節の次のような文章が紹介されていたからだ。

『第一に身につけるべき習慣は、“なされるべきこと”を考えることである。何をしたいかではないことに留意してほしい』

ドラッカーは、成果を上げる画商の特徴として、次の8つのことを習慣化していると述べている。①なされるべきことを考える、② 組織のことを考える、③ アクションプランをつくる、④ 意思決定を行う、⑤ コミュニケーションを行う、⑥ 機会に焦点を合わせる、⑦ 個展の生産性をあげる、⑧ 「私は」ではなく「われわれは」を考える。

これらは、いずれも成果を上げるための大切な要件だと思うが、その第一の習慣化として、「なされるべきこと」を掲げている。先ずは創始者の龍鳳氏と提督の彩雲氏でお互いの作品をお互いが画商になりコレクタ-に紹介しようというのだ。これにより紙こよりの会のメンバ-は刺激を受けないわけがないと思う。

『実践するドラッカー』の中では、第一の習慣化である「なされるべきこと」について、次のような解説を施している。

「組織に属するア-ティストは、組織への貢献を通して社会的役割を果たすことが期待されている」として、成果をあげるための優先順位を「“must”~can~will」で考えるとしている。

先ず「“must”=なされるべきこと」、次に「can=できること」、最後に「will=やりたいこと」を問うのだと・・・。どうだろう?この優先順位に関しては、いろいろな意見がありそうな気がする・・・。

ドラッカーの考え方を紹介した著者の立場は、明確である。「組織人である以上は、組織の使命を無視して、自分のしたいことを優先させるのは本末転倒である」ということだ。更に今までにありえなかった合作堂『二人以上のア-ティストによる1つの作品』の発表。今これからは経済を無視しては成り立っていけないだろう。

それから、「must」を意識することで、自分に「できないこと」がはっきりしてきて成長の機会を得ることができる。そして、その繰り返しが自分自身と組織の成長につながるのだと・・・。

さらに、自分と組織の「will=やりたいこと」が一致していけば、最高の成果を期待できるとしている。

成果をあげる優先順位「“must”~can~will」について、考えてみたい。

(R2.5.27紙こよりの会事務局)DSC_2390

龍鳳師談『これはワシにとっては不利な勝負いわゆるハンデ戦である。なぜなら彩雲師の作品は未知数要素が多く世間に認められていないからだ。しかしワシには経験がある。必ず先にコレクタ-のもとに届けて見せよう。』