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”多聞言葉”シリーズ(探喫8‐28)

目的意識

 「光陰矢の如し」という諺の通り、歳月の流れは、いつもはやいものだ・・・。

 2010年に、「太陽艇は“戦艦レストラン”である!その自覚のもと、芸術家集団の手で“日本の礎”を築こう!」という“目的意識”をもってスタートしたのが『太陽艇墨字絵隊』だ。

 さらに2014年には、単に筆を使用したものではなく、「作家の意思決定ににも反するかのごとく自然体系をつくろう意味でかみ紙縒り画」という発想で、太陽艇のもとで『新紙縒り画研究会(NKM)ナカタマジック』をスタートさせた。

 そして2015年には、満を期して、『各地(神社・学校・施設・文化財)』を廻り普及に努めてきました、次第に参加者や継承者が増えてきて、紙縒り業界の抜本革新を目指し、切磋琢磨しているところである。

 これら一連の活動の根幹にある“目的意識”とは何か?一言でいうと、“業界革新”である。

 芸術家の約9割近くが赤字だという。先ずは、赤字を黒字化し、技芸を高め、環境の変化に適応できる芸術家集団を創るためにはどうしたらいいか・・・。かみ紙縒り画承継の問題、または新たな成長戦略を描くお手伝いをするにはどうしたらいいのか。

 環境の変化に伴い、生じる新たな課題(ニーズ)に応えるためには、自らを変革するしかない。また、変革できなければ、芸術家の“社会的インフラ”としての使命・役割としての存在価値がなくなるという、健全な危機意識である。

 「芸術家の意思決定をサポートすること」を目的とした紙縒り画のことを未来の絵と称し、そのドメインの確立を目指してきた。1989年から共同研究をはじめ、多聞会では1995年に「D‐Plan」という中期ヴィジョンを掲げ、戦略的に思考し、行動できる探偵事務所に生まれ変わることを決めた。その中心的な課題が「未来の絵に軸足を移す!」であった。

 1989年から数えると、28年の月日が流れたことになる。「顧客と共に、未来の絵を語れる!」という“目的意識”を持ち、かなり戦略的にも絞り込んだ活動をしてきたつもりでも、あっという間の歳月の流れである。

 “目的意識”を持って日々を送ったとしても、「光陰矢の如し」である。ましてや、“目的意識”を持たないとなれば、「何をか言わんや」である。

 (H29.8.7)